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基本メニュー トップページ 時系列 FAQ Jailbreakの仕組み 端末エミュレータを使う リンク rooter向けメニュー root化 root化で可能なこと アドホック接続 テザリング 常駐プロセスの停止 ワンセグの停止 メモリスワップ キーの位置入れ替え boot,recovery,/systemを自由に書き換える reboot recovery カーネルの入れ替え BB10向けページ 開発者向けメニュー 開発ツール Deckard Hacks 何をやればいいの? Froyo(2.2)への道 文鎮化防止の基礎知識 JN-DK01でのOS書き換え ブートローダー カーネルの独自部分を調べる カーネルコードの実行 insmod ring0 root exploit asroot2 fota(ケータイアップデート) gold card Twitter showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 ニュース KDDI、au向け3Gサービス「CDMA 1X WIN」を2022年3月31日に終了!4GでもVoLTE非対応機種も利用不可。機種変更しないと自動解約・一時休止 - S-MAX 【au20周年】au20年の携帯電話史 創刊20年のケータイWatchだけが知っていること - TIME&SPACE KDDI、「IS01」と「簡単ケータイS PT001」のケータイアップデートを開始 - - ITmedia KDDIが「IS01」のOSアップデート打ち切り決定、「実現は不可能」という結論に - GIGAZINE [みんなのケータイ]大画面で動画を楽しむ - ケータイ Watch 写真で解説する「IS03」(外観編) - - ITmedia 第3回 microSDスロットはどこ? 3.5ミリイヤフォンジャックは?――外観を比較:最新ケータイ徹底比較(スマートフォン2010年春夏モデル編)(1/2 ページ) - - ITmedia 「未来へ行くなら、アンドロイドを待て。」――IS seriesサイトがリニューアル:ふぉーんなハナシ - - ITmedia 第1回 薄型軽量、機能充実のスマートフォンは?――8機種を横並び比較:最新ケータイ徹底比較(スマートフォン2010年春夏モデル編)(1/2 ページ) - - ITmedia 「IS01」がEメール対応――ezweb.ne.jpのメールアドレスが利用可能に - - ITmedia 「SH007」「SH008」「IS01」開発者インタビュー シャープがau向けに開発したこだわりの3モデル - ケータイ Watch 『IS01』の兄弟機? ドコモのスマートフォン『LYNX SH-10B』はどこが違うのか | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 IS01はシャープ流の「ウェブコミュニケーション端末」 (1/3) - ASCII.jp auのスマートフォン「IS01」「IS02」、シンプル一括で3万円台半ば - - ITmedia じわっと気になる!?au『IS01』のアソコをチェック! | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 au初のAndroid端末「IS01」を写真で詳しくチェック (1/3) - ASCII.jp Android搭載のシャープ製スマートブック「IS01」 - ケータイ Watch KDDI初のAndroid端末はスマートブック「IS01」、6月上旬発売 - CNET Japan au、Android端末向けポータル「au one Market」をオープン――「IS01」発売と同時に - - ITmedia au初のAndroidスマートフォン「IS01」速攻フォトレビュー - GIGAZINE ついにZAURUSやNetWalkerの理想が実現、au初のAndroidスマートフォン「IS01」の実機ムービーいろいろ - GIGAZINE フォトレポート:KDDI初のAndroid端末「IS01」--価格は5万円台後半の見込み - CNET Japan 写真で解説する「IS01」(外観編) - - ITmedia 合計 - 今日 - 昨日 - ツール @wiki @wikiご利用ガイド プラグイン一覧 まとめ支援ツール データバックアップ ここを編集
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携帯電話を電子レンジでチン←海外 携帯電話を電子レンジでチン←国内 携帯電話をレンジで温めていると膨張して化け物の外見に変化する。 海外版(本家)を見てから、国内版(二番煎じ)を見てほしい。
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06-6479-0525 電話の通話料が高い国は? 電話の通話料が高い国について考えるとき、いくつかの要因が影響していることが考えられます。これには、通信インフラの発展度、地理的な要因、経済状況、政府の規制政策、市場の競争度合いなどが含まれます。以下にいくつかの例を挙げ、その理由について説明します。 1. **カナダ** カナダは通話料が高い国の一つとしてしばしば挙げられます。これは、比較的人口が少なく地理的に広大なため、通信インフラの維持・拡張コストが高くなることが理由です。また、市場には限られた数の大手通信会社が支配的で、これが競争の低下と料金の高騰を招いています。 2. **ドイツ** ドイツは欧州の中でも比較的通話料が高い国です。ドイツの市場は大手プロバイダーが支配的であり、競争が限定的であるため、通話料金が高く設定されているとされます。 3. **アメリカ合衆国** アメリカは広大な国土と多様な市場環境を持っており、地域によって通話料金に大きな差があります。しかし、一部の地域やプランでは、通話料金が非常に高いことがあります。これは市場の独占状態や規制の不足によるものです。 4. **オーストラリア** オーストラリアも広大な国土を持つ国であり、通信インフラの維持と拡張に高いコストがかかります。これが通話料金の高さに影響しています。 5. **ブラジル** ブラジルでは、高い税金と規制、インフラの維持コストが通話料金の高さに寄与しています。さらに、ブラジルの通信市場は比較的少数のプロバイダーが支配的で、これが料金の高さに繋がっています。 これらの国々では、様々な要因が複雑に絡み合って通話料金の高さを生んでいます。市場の競争不足、地理的な障壁、政府の政策、高い税金や手数料などが、消費者が支払う通話料金に影響を与えています。 通話料金は、時間の経過とともに変化する可能性がありますし、国際通話と国内通話で異なる場合があるため、最新の情報を確認することが重要です。また、料金だけでなく、サービスの品質やカバレッジも重要な要素です。通信事業者の公式ウェブサイトや通信規制当局の発表を参照することをお勧めします。
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魔獣Aグループ 魔獣Bグループ ドロップアイテム LV41〈G〉エレメント 2体 LV40〈人〉パイレーツ 2体 マナ 5% LV40〈人〉パイレーツ 1体 LV39〈人〉カーネル 3体 マナ 5% LV40〈人〉パイレーツ 1体 LV39〈人〉カーネル 3体 マナ 5% LV39〈人〉カーネル 3体 LV35〈H〉ウゴバチ 2体 LV39〈人〉カーネル 3体 LV35〈H〉ウゴバチ 2体
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調べられるけど何も起きないもの オルガン、レンジ、冷蔵庫、食器棚の引き出し、鍋、蛇口、メモ、電話部屋の写真 電話のセリフ 1.真実は記憶の中にある、見た目に惑わされては駄目 2.本当の別れがあなたを待っている、でもそれに向かうかはあなた次第 3.どっちを選ぶかはあなた次第、ただしどっちを選んでもあなたを待ってるのは… 以下管理人未確認、要検証 幽霊出現地点 全てビデオの中 家に入った後に勝手口側を振り返る(会話が始まった時?)、勝手口から家に入る時(?)、レンジの横の窓から外を見る、キッチンから階段廊下へ向かう時の天井?、階段、階段下の小部屋、暖炉の隠し部屋から降りるとき見える ビデオの中と現実で違うもの ヒューズの位置、イヤーマフ、新聞紙、マネキン、勝手口のドア、勝手口の部屋と廊下の間のドアの開く方向、隠し部屋のはしごとテーブル、レンジ横のステッカー 電話のセリフ マネキンの位置 バイオハザード7体験版攻略スレ ファミリー6人目 [無断転載禁止] #169;2ch.net http //tamae.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1466066100/ 363 名前:名無しさん@非公式ガイド[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 18 49 04.94 ID mh76LoLk [3/6] 1「本当の別れがあなたを待ってる」 「でもそれに向かうかはあなた次第よ」 ビデオを見ない マネキンがこっちを見ない 2「どっちを選ぶかはあなた次第」 「でもどっちを選んでも待っているのは……」 マネキンがこっちを見る 3「真実は記憶の中にある」 「見た目に惑わされては駄目」 ビデオを見て「勝手口の鍵」入手 マネキンがこっちを見ない ゲーマー歴20数年の俺が これは最大のヒントだと感じている。
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PSP Seminar from Assembly ps2dev.orgにあるPSPデベロップチュートリアル資料の翻訳。2006年のドキュメントなのでやや古いネタだがメモリマップ以外は基本的に同じだと思う。用語や仕様などで詳しい訳が分からなかったところもあるので随時修正する予定。 http //ps2dev.org/psp/Tutorials/PSP_Seminar_from_Assembly 訳にあたってはMFMのアーノルド氏に技術的な突っ込みに答えてもらった。 Special thanks to the technical advice of Arnold Bronson 裸のPSP TyRaNiD著 ps2dev.org August 4, 2006 このプレゼンテーションで扱われる内容 テーマは以下のとおり C言語で書くPSP PSPの内部構造 開発ツール 以下については扱わない ゲーム Piracy 海賊版 Modチップ もくじ 1. PSP Home brewの歴史PSPのリビジョン 2. PSPのハードウェアシステムコントローラ 3. PSPソフトウェアToolchain カーネルモジュール スレッドモデル インターフェイスプログラミング PSPのセキュリティ 4. デバッグデバッグツール PSP Home brewの歴史 至高の存在:PSP PSP年表 2004年12月:日本でPSPがリリースされる。FW 1.0 2005年3月:米国でリリースされる。FW 1.5 2005年4月:Nemによる最初のhomebrew“Hello World!”。FW 1.0のみ対応 2005年6月:チームPSP-DEVがFW 1.5上で動くエクスプロイトを開発(kxploit) 2005年9月:EUでPSPがリリースされる 2005年9月:LibTIFFのエクスプロイトを使ったFW 2.0用のダウングレーダー開発 2006年4月:FW 2.0以降でGTAを使ったHome brewがはじまる 2006年6月:FW 2.5と2.6のカーネルバグが発見され、ダウングレーダーを開発 ファームウェアのリビジョン リリースされたPSPファームウェアの歴史を少したどってみたい。いくつかはエクスプロイトの穴に対策したバグフィックスだ。 1.0 コード実行に若干の制限が加えられた(日本のみ) 1.5 kxploitの実行に制限はなかった(米国のみ) 1.51と1.52 とくにハックするところはない。2.0からのダウングレード可 2.0 ダウングレードでなければユーザーモードのみ(libTIFFのeLoader) 2.01 バグフィックスされたリリース。2.5か2.6にアップグレード 2.5と2.6 カーネルバグがある。カーネルモードでダウングレードが可能(GTAのeLoader) 2.7 デベロップは難しい 自作のコードを実行する どのPSPファームウェアのリビジョンでコードを実行するか 1.0と1.5 特別なEBOOT.PBPを作れば直接実行可能 2.0 libTIFFモードからeLoaderを使う 2.01+ グランドセフトオートUMDとeLoaderを使う 2.7+ 今のところデベロップの方法はない PSPハードウェア ハードウェアの仕様について PSPはいくつかの複雑なカスタムコンポーネントで構成されている MIPSシステムコントローラ(ALLEGREX) Media Engine(MIPS+VME+AVCデコーダ) メインメモリ 32Mバイト Embedded DRAM(Media Engine用)2Mバイト VRAM 2Mバイト 多用途オーディオシステム 480×272ピクセルのフルカラースクリーン液晶(およそ1.8 1) 13ボタン、十字キー、アナログスティックの入力 メモリスティックデュオ用スロット そのほかの仕様 いくつかのハードウェアは一般的な開発にはそれほど必要ではない カスタマイズされた1.7Gバイト容量の光学ドライブ(UMD) USBコントローラと802.11bワイヤレスイーサネット オーディオコーデックをコントロールするためのI2Cバス IrDAトランシーバ マルチプルUARTS(IrDA、リモートコントロール、ハードウェアのデバッグ用) 周辺コントロールのDMAコントローラ(ユーザーアプリのDMAチャンネル用を含む) 電力とバッテリのコントローラ UMDドライブのATAコントローラ ALLEGREX ALLEGREXはPSPのメインプロセッサの名前である カスタマイズされたMIPS32コア 追加された命令セット(ビット操作、ユーザーモード割り込みコントロール、CPU停止) メモリマネージメント機構(MMU)(TLBキャッシュではない) 動作クロックの変更(およそ33MHzから333MHzまで) オンボードの単精度32ビットFPU オンボードのベクタ/マトリックス演算用コプロセッサ(VFPU) ハードウェアによるデバッグユニット 16KバイトスクラッチパッドRAM(使い物にならない) オンボードプロファイラ(キャッシュのヒット率の監視、命令の実行など) 分離された命令とキャッシュ領域 ベクタプロセッサ メインCPUの3Dグラフィックの性能を補うものとしてベクタ演算用コプロセッサ(VFPU)が用意されている 128個(8バンク×16)の32ビットレジスタ 複数のレジスタをひとつの値のようにして、2×2、3×3、4×4で再設定できる 列、行、マトリクス、マトリクスの置換 1回の演算ですべてのマトリクスの乗算ができる 頻繁に使われる三角関数と平方根の演算命令 オンボードでの擬似ランダム値生成 VFPUレジスタ 画像:レジスタマップ VFPUコードの開発 VFPUはアセンブリで書かれていて、ToolchainアセンブラはVFPUのすべての命令をサポートする。 グラフィックエンジン GEはPSPコアのグラフィック機能である。 簡素化したGLのAPI風のものが基になっている 描画はメモリ中のディスプレイリストで行われる フレームバッファ、テクスチャ、ディスプレイリストのための2MバイトのVRAM メインメモリからテクスチャとディスプレイリストを引っ張り出すためのバスマスターモード VRAMの中に必要なのはフレームバッファのみ そのほかのGEの機能 多様なテクスチャフォーマット、CLUT(Color LookUp Table)モード、DXT圧縮 2Dか3Dのモードで演算 オンボード3Dのクリッピング機能 スプラインとベジエ面の演算 モーフィングとスキニング ライティングとステンシルバッファ アルファブレンドと論理演算 ディスプレイリスト 画面描画はVRAMに直接アクセスできる。適度なパフォーマンスと3D描画のためにはディスプレイリストを使うとよい。 ディスプレイリストの各エントリは32ビット幅で、8ビットのコマンド、24ビットのデータがある 24ビットのデータは整数型で表現される。ポインタか切り捨てられた浮動小数点数が入る メインリストの中にサブリストを作ることができる カスタマイズされたvertexのタイプ、異なるサイズ(8ビットか16ビット固定のポイント、32ビット浮動小数点数)を明示的に利用できる それぞれのvertexのタイプに座標、色、ノーマルか太いかを含めることができる vertexはリストに直接明示するかインデックスをつけることができる 浮動小数点は24ビットに変換されるときその精度を失う ディスプレイリスト ディスプレイリストはGEへの転送にDMAを用いるが、これはリストを作るときに重要な分岐を得る。 リストは"Stall"アドレスで作られているときに転送できる リストはキャッシュされていないメモリ領域に書かれるか、あるいはリストを使う前にキャッシュデータが書き戻される必要がある リストはFINISHコマンドで終了されなければいけない PSPメモリマップ PSPのメインプロセッサがMMU(メモリマネジメントユニット)を操作していないとき、メモリセグメンテーションの機能がある カーネルモードとユーザーモードの仕様上、ユーザーアプリケーションがカーネルメモリに変更を加えることは防止される メインメモリの32Mバイトを分割し、4Mバイトのカーネル、4Mバイトの一時メモリ、24Mバイトのユーザスペースに割り当てている 4Mバイトの一時メモリはシステムコールのみで使用される(FW 1.0の場合はいつでも使える)。 デバイスはメモリスペースにマップされる 仮想メモリシステムはない。カーネル権限を持っていればすべてのメモリエリアにアクセス可能 PSPメモリマップ いくつかのキーになるアドレスはソースコード中で見かけるかもしれない 先頭アドレス サイズ 解説 0x00010000 16K スクラッチパッド 0x04000000 2M VRAM 0x44000000 2M VRAM (キャッシュされない) 0x08800000 24M メインRAM 0x48800000 24M メインRAM (キャッシュされない) 0x88000000 4M カーネルRAM PSPソフトウェア コンパイラ PSPコンパイラはPS2開発ツールにおける経験を継承する形で開発された。 GCC 4.0.2をベースにしている CとC++の開発環境がある VFPUを含むALLEGREXの命令セットのサポート 標準libcとstdc++関数(stdioやiostreamなど)をサポートしたNewlibのポート UNIXライクなシステム用として設計されており、Windows上で使うためにはCygwinかMingWが必要(DevkitPRO) PSPDSK フリーのソフトウェアデベロップメントキットはPSPライブラリへのアクセスを提供する。多くのライブラリとツールを使って簡単に開発できる ユーザーとカーネルのライブラリはヘッダをインポートする リバースエンジニアリングされたlibGUとlibGUM シンプルなPCMオーディオライブラリ デバッグをサポートするためのライブラリとユーテリティ関数 カスタムエクスポートテーブルを作るためのツール。ELFファイルのポストプロセスと実行形式をPRXにするためのコンバータ カスタムEBOOT.PBPのための圧縮・解凍ツール PSPとSDKを使うための60以上のサンプルコード そのほかの開発環境 今のところCとC++はPSPソフトウェア開発の主な言語である。これでソースコードを書くことに制限はない。 そのほかのオプション: LUA(LUAPlayer)- PSPのためにポートされたLUA。分かりやすいインターフェイスとライブラリ Python - PSPのためにポートされたPythonと拡張された部分。 Flash - FW 2.7以降のPSPで稼動する機能限定版フラッシュプレイヤー カーネルモジュール PSPカーネルは多くのモジュールで構成されている。モノリシックカーネルではない。ユーザーアプリケーションはよく出来たモジュールである。 モジュールはいつでもロードでき実行できる モジュールをロード後にロケーションの修正かあるいはリロケートができる ほかのモジュールから関数のエクスポートとインポートができる カーネルには、ほかのOSにあるようなプロセスという概念はない 実行形式のファイル PSPはELF形式のモジュールをベースにしている カーネルはネイティブコードで書かれた3つのタイプのファイルを実行できる ELF - ベーシックELF形式。ハードコードされたアドレスにリンクされる(一般的には0x8900000) PRX - カスタマイズされたELF形式。メモリ中のどこにでもリロケートできる ~PSP - 暗号化されたELFかPRX PSPSDKはELFとPRXを生成できるが暗号化された~PSPは生成できない。 モジュールの情報を得る モジュールを正しくロードし、また実行を追跡するためには、モジュール情報のセクションが含まれていなければならない モジュール情報は以下の内容から成る: モジュール名 モジュールの属性。カーネルモジュールなど 関数テーブル バージョン PSPSDKは十分役に立つ。ただソースコード中にPSP_MODULE_INFOと明記すればよい。 インポートとエクスポートのライブラリ カーネルモジュールを正しく使えるようにするために、ユーザーモードアプリケーションへライブラリセットをエクスポートできる インポート関数はファイルに断片化されている。これはSDKが提供する手段である。 ユーザーからカーネルへの遷移はシステムコールゲートウェイを経由する ユーザーからユーザーへのコールは直接ジャンプすればよい カーネルライブラリのために、関数名の先頭32ビットがSHA1でハッシュされており、NIDで認証されている かつて多くの問題を生んだ経緯があって、ユーザーライブラリからカーネルモジュールへはリンクできないようになっている エクスポートファイルを使って自分のコードからエクスポート関数が呼べるなら、通常それは必要ない モジュールのロード モジュールのロードと実行は理論的には非常にシンプルだが、注意すべき点もいくつかある。 ユーザーモードでモジュールをロードできる場所には厳密な制限がある カーネルモードでライブラリにリンクしようとするのにはいくつか制限がある カーネルはELF形式のモジュールはロードできるが、プレーンテキストのPRXカーネルモジュールはロードできない。SDKにはこれらの制限事項へのパッチが用意されている カーネルのリセット カーネルはモジュールのための最適なリソース管理をしないので、PSPをクリーンな状態にするためにカーネルをリセットする 通常2通りの手順がある: 1 sceKernelLoadExec - カーネルをリブートして新しく実行する 2 sceKernelExitGame - カーネルをリブートしてXMBのメニューに戻る システムメモリマネージャ おそらくこれがカーネルの最重要点である。リブート後に即ロードされる。 以下のような感じだ: PSPのメモリアロケートを管理する メインメモリのセグメントを3つのパーテーションに分割する(カーネル/Media Engine/ユーザエリア) リソース管理(UIDテーブル) システムイベントハンドラ デバッグ機能の実装 リソース管理 PSPのカーネルはシステムの状態を示すさまざまな情報を保持しており、それらは一貫したUIDテーブルで管理されている。 UIDテーブルはツリー階層構造を保持している どのUIDにも名前が割り当てられており、名前は一意でなくてもよい どのカーネルモジュールもそれぞれのUIDタイプを明記できる どのエントリもUIDタイプの情報が入ったコントロールブロックを保持している カーネルは特定のタスクを実行するUIDをコールできる UIDの数値はランダムなものではなくエンコードされたアドレスである void *cntladdr = 0x88000000 + ((uid 5) ˜ 3) ; スレッドの概要 PSPのスレッドモデルはかなりシンプルである。PS2で使われていたIOPカーネルのものに似ている。 スレッドは互いに強調する スレッドの優先度はスケジューリングにより、数値の低いほうが優先度が高い 少量のスレッドローカルストレージ(TLS)。CPUのK0レジスタを参照する VFPUを使うためにはスレッドを作成し、PSP_THREAD_ATTR_VFPU属性を設定しなければならない スレッドの作成 スレッドは実行の前にまず作成されなければならない。スレッドが一度作成されたら、実行できるようにUIDが与えられる。 スレッドの状態 画像:簡単な状態遷移のダイアグラム 同期プリミティブ PSPのカーネルはスレッドの同期とコントロールの手段をいくつか提供する。すべての待機関数はオプションでタイムアウトが使える。 排他制御セマフォ 割り込みコントロール メッセージングイベントフラグ メッセージボックスとパイプ コールバック 同期メモリプール変数のプール 固定値のプール タイマーアラーム 仮想タイマー 排他制御(mutex) セマフォは同期されたカウンタである。PSPにはmutexタイプはないが、セマフォはそれをシミュレートできる。 sceKernelCreateSemaとsceKernelDeleteSemaでそれぞれ生成と削除ができる sceKernelWaitSemaとsceKernelSignalSemaでそれぞれロックとアンロックができる 割り込みの無効化はローコストのmutexで実現できる イベントフラグ イベントフラグは2つ以上のスレッド間で“イベント”をやりとりするもの 1個のイベントフラグは32×1ビットのイベントから成る 1個かそれ以上のビットは1回にまとめて待機する 各ビットはオートかマニュアルでリセットモードにセットできる コールバック コールバックはカーネルが特別なイベントをスレッドコンテキストに送るために使われる。スレッドはコールバックの発生に応じるか、あるいは特定のwait関数を呼ばなければならない。コールバック関数の一般的な添え字はCBである。 割り込み カーネルはユーザーモードで正確に割り込みするためのコールバックメカニズムを提供する 割り込みコールバックは独立した状態のスレッドでコールされる 呼ぶと待機状態になりそうな関数はコールしてはいけない スレッドプログラミングのヒント スレッドプログラミングを簡単にするいくつかのヒント: 過密なループはさせず、可能ならどこかで待機状態にさせるのがよい スレッドの優先度は慎重に選び、割り込みのあるスレッドを優先させる waitシステムコールの戻り値を常にチェックする 待機関数を呼ぶときはデッドブロックを検知するためにタイムアウト機能を使うとよい スレッドが削除されて終了したのならリソースに問題がある ファイルIO カーネルは、有効なデバイスのファイルにアクセスするための標準的なIOサブシステムを提供する 異なるタイプのIOデバイスを作成できる ファイルIOデバイスはプリフィクス(接頭辞)のついたデバイス名でアクセスできる デバイスの別名を設定できる ブロックデバイスはsceIoAssignを使ってファイルシステムデバイスにマウントできる POSIXに似たシステムコール(例:sceIoOpenでファイルオープン、sceIoWriteで書き込みなど) ファイルIOデバイスのプリフィクスは2つの部分から成る デバイス名 オプションでファイルシステムユニットの番号 たとえばこんな感じで: ms0 メモリスティックファイルシステム host0 ホストファイルシステム (PSPLinkエクステンション) flash0 フラッシュファイルシステム irda0 IrDAトランシーバのキャラクタドライバ tty0 テキスト端末キャラクタドライバ グラフィックライブラリ VRAMにピクセルを直接描くような簡単な描画のためのライブラリ フレームバッファに16ビット(565, 5551, 4444)か32ビットカラーを設定できる sceDisplaySetFrameBufでフレームバッファを設定できる sceDisplayWaitVblankStartは現在のスレッドを次のvblank割り込みまで待機状態にし、同期を有効にしたりほかのスレッドが実行されるのを可能にする グラフィックライブラリ libGUはPSPのハードウェアアクセラレータによる描画の主要な開発手段である。 これはリバースエンジニアリングされたオフィシャルライブラリをベースにしている。 libGUはGraphic Engineとディスプレイハードウェアを回避するためのラッパーの役目をする 自動的にディスプレイリストを管理しオンラインとオフラインのリストを作成できる フレームバッファとディスプレイの切り替えを設定できる libGUMはlibGUでマトリクス操作を直接扱うための補助ライブラリである 浮動小数点とVFPUによる演算 GLのようにマトリクスのスタックを保持する ライブラリは図形マトリクスを設定するためのユーティリティ関数を提供する。図の回転など PSPで画面描画する方法はLibGUとlibGUMだけではない。 ほかにも重要なライブラリが利用可能: PSPGLはGLスタイルのインターフェイスを持った、ハードウェアアクセラレータのためのライブラリである SDLは2Dグラフィックで有用なライブラリである ほかにもポートされた画面描画のためのライブラリがある: libPNGはPNGデコード用 libJPEGはJPEGデコード用 FreeTypeとTrueTypeFont用ライブラリもある オーディオライブラリ PSPのオーディオハードウェアにはエクスポートされたライブラリがいくつかある。Media Engineとの組み合わせによりほとんどCPUを使わずにatrac3オーディオを出力できる。 PSPSDKにはシンプルなストリーミングオーディオライブラリがある。コールバックは次のデータが要求されたときに発動する カーネルはatrac3デコーダは利用できる。atrac3のエンコーダは今のところWindowsのみで利用可能である libmadのポートとMP3と、そしてOgg/Vorbisデコードのためのlibogg/libvorbisがそれぞれ用意されている モジュールプレイバックのためのmikmodのポート。fmodのポートは商用のみしかない ジョイパッド ジョイパッドを使うのは簡単で、直接的にではなくてもデモはしやすくデバッグもしやすい すべてのデジタルボタンはビットマスクにマッピングされている アナログスティックは2つの符号なし8ビットにマッピングされている セキュリティ対策とは? PSPの開発者は非公式なコードがシステムを乗っ取るのを阻止するためにいくつかのセキュリティ対策を実装している ハードウェア暗号化エンジン 連続した認証付きブートプロセス ゲーム中のバグを緩和するための、カーネルモードとユーザモードの分離 カーネルはモジュールのタイプによって、ロードの可否とどこからロードされるかについての制限を与える 実行ファイルとブートリストをカスタム暗号化/署名するラッパのフォーマット PSPのブートプロセス 書き換えられたカーネルがフラッシュROMからロードされることは可能なのだが、開発者は一連の認証でカーネルの書き換えを阻止しようとしている カーネルは暗号化されたフラッシュROMに置かれている カーネルのブートは以下の通り:1. ブートストラップがフラッシュからステージ1のIPLを復号化する 2. ステージ1のIPLはメモリ上のステージ2ローダーを復号化する 3. ステージ2のローダーはカーネルをフラッシュからロードして復号化する ステージ2のローダーはいくつかの重要なモジュールを実行前にチェックする(FW 1.5+のみ) スクラッチからカスタムファームウェアを作るのでない限り(デベロップは)難しい スレッドの保護 スレッドには特権レベルがあり、それはカーネルモードかユーザーモードのどちらで実行できるかに関わる。これはカーネルメモリをユーザーアプリケーションから保護する役割がある。 新しいスレッドを生成するときに特権レベルを拡大することはできない スレッドプリミティブは自分を生成した親の権限を継承する 同じ特権レベルにないとスレッドの列挙やスレッドプリミティブを使うことはできない 分割されたスタックがシステムコールによって遷移されているとき、アタックやデータの漏洩を防止する すべてのカーネル関数は引数のポインタをスレッドの特権レベルでチェックする ユーザアプリケーションの実行形式をロードする 特権レベルが異なればモジュールのロードも異なる。カーネルモードではチェックが入ったりする。 モジュールがどのようにロードされるかの例: 1. 実行形式のチェック(ユーザーモード、カーネルモード、暗号化コード、非暗号化など) 2. そのモードで許可されている特定デバイスからロードされたかチェック(UMDからのロードはユーザーモードでのみ可能) 3. 実行ファイルをメモリにロード(もしくは復号化して)する 4 モジュールを正しいタイプのスレッドで実行する(例えばカーネルモジュールはカーネルモードで) 本当にセキュアなのか? セキュリティの程度はその脆弱性と同じくらいだ PSPの脆弱性の連鎖はソフトウェアにあり、唯一の保護機能はカーネルモードにアクセスできない セキュリティは曖昧になってしまっている(訳注:obscurity、ダジャレだと思う) システムを完全にコントロールするにはPSPが実行する2つのソフトウェアの欠陥が必要である1 ゲームをエクスプロイトして任意のコードを実行できる(GTAとか)。ユーザーモードコントロール。 2 カーネルエクスプロイトはすべてのシステムをコントロールできる(FW 2.5と2.6のLoadExecバグ) FW 1.0と1.5はまったくセキュリティ対策がされておらず、カーネルモードで直接ELFを実行できる。 デバッグ デバッグ CかC++でソースコードを書いているとmakeやデバッグ中にバグが這い出るのはまったく避けようがない コンシューマ機器であるがゆえに本当の意味で直接デバッグできる手法はない 例外ハンドラのデフォルトの動作はループある。そのうち電源オフになってしまう デバック時のテキストを即座に画面に出力する手段がない もちろんすべてがダメというわけじゃない。バカ高いソニーのデベロップメントキットでなくてもデバッグする方法はある。 ブラインドデバッグ 当初、唯一の選択肢は手探り状態でデバッグすることだった。アプリケーションをビルドし、PSPにコピーして実行する。 SDKにはこのプロセスを助けるためのいくつかの機能がある(FW 1.0と1.5用) オンスクリーンとSIOで文字を出力する Basic SIOベースのGDBスタブ 特定の例外ハンドラを追加する関数 スタックトレースとスレッドの列挙のための関数群 厳密には正しい開発手法ではないが、すべてのアプリケーションはメモリスティックに配置されなければならない。FW 2.00以降だけかもしれないが。 PSP Inside 開発とハッキングのためのツール。Hitmen作。 画像:PSP Insideの操作 PSPの実行状態を表示する 命令をリアルタイムで逆アセンブルできる メモリスティックかフラッシュなどから新しいモジュールをロードできる PSPLink PSPLinkはPSP上でテキスト端末環境を提供する開発ツールである 提供される機能のいくつかを示す: SIOとWiFiとUSBを経由して端末からアクセスできる USBとhost deviceからPCのファイルシステムにアクセスできる あらかじめ設定されたtty(stdinとstdout、stderr) ソフトウェアのバグを捕まえる例外ハンドラ WiFiとUSB経由のリモートでGDBスタブを使いソースレベルでデバッグできる リアルタイムでカーネルを監視(スレッド、モジュールリスト、メモリダンプとパッチ) 例外 回避できないクラッシュが発生する場合、PSPLinkかPSP Insideを使えばCPU例外を分離できる。この情報を元にクラッシュする場所を特定して修正できる。 アプリケーションをビルドするときコンパイラに-gオプションを指定しておけばデバッグ情報を有効にできる 例外の発生にはそれがなぜ起こるかの要因を示す兆候がある 例外はEPCレジスタも出力するが、これは例外が発生したアドレスを示す EPCの値をpsp-addr2lineに渡すと実行形式からソースの行番号を得られる 例外が出たら以下を試してさらにGDBを使うとよい psp−addr2line −e program.elf 0x08900340 main.c 68 リソースとリファレンス PSPプログラミングに役立ついくつかの情報源 http //www.pspdev.org/ - Toolchainとsubversionによるアーカイブ http //psp.jim.sh/pspsdk-doc - PSPSDKドキュメントのオンライン版 FreeNode IRC(irc.freenode.net)の#pspdevチャンネル - ここに来ればヘルプしてやれると思う、たぶん
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「ダッハッハッハッハ!!」 室内に響く耳障りな笑い声に、俺はうんざりした。 声の主である黒人の大男を、不快な気分を存分に込めた眼で睨む。 今俺がいる長方形の広い部屋には、事務机が十脚ほど置かれている。 机は二つづつ向かい合わせに置かれ、それが並べられて部屋を縦断している形だ。 ただし、部屋の一番奥の事務机だけは、それらと別に、奥の窓に背を向けて置かれていた。 今俺と大男は、出入り口に近い席に並んで座っている 「ラインハン、五月蝿いぞ」 と、その一番奥の席に座る初老の男―ボスが煩わしそうな声を上げてくれた。 「だってボス、コイツの話聞いたら誰だって笑いますって!」 未だ笑い声を漏らしながら、大男は部屋の奥へ視線を向ける。 ボスは、白髪交じりの頭を掻きながら、茶色の背広の胸ポケットからペンを取り出し、書類に何事か記入している。 いつもの様に、50~60代程には見える顔に不快な色を示す皺が刻まれた。 「ブルース・ラインハン。暇ならば書類の整理を命じたい所だが?」 それを聞いて、大男―ブルース・ラインハンは慌てて両手を振った。 「お、俺も今書類を整理中ですわ。これ以上は無理ですぜ!」 ブルースは自慢のスキンヘッドを掻きながら、紺の背広からペンを取り出した。 だが、まだ俺の話に笑いは収まらないらしい。30代後半から40代ほどに見えるその顔には、笑いの皺が未だ刻まれている。 そして、奴は横目で俺を見ると、懲りずに再び話し出した。小声ではあるが。 「これで笑わん方が無理ってもんだぜ。 だってお前、落とし穴で殺人犯捕まえた探偵とか前代未聞だぞ?」 「ブルース、二度は言わんぞ」 即座に奥の席から言葉が飛ぶ。ボスに隙は無い。 当たり前だ。現在室内には俺とブルース、そしてボスの三人しかいないのだから。 しばらくして、奥の席から再び声が上がった。 「ハント。やっと書類整理が終わった。来い」 俺は鉛の様に心に圧し掛かる憂鬱な気分を抱えながらボスの席へ歩いた。 「…今回の件、結局はお前の自業自得だと言わざるを得ない。 事務所、すなわち自らの仕事場の整備は探偵の、いや人として当然の義務であるからだ。 なのにお前はそれを怠り…」 ああ、相変わらず長そうだ。苦い表情をしたいのを堪えながら、俺はボスの長話に耐えた。 「挙句、事務所が半壊したからしばらくここで面倒を見てほしいと。 独立した所員が戻ってくる事は稀にある事だが、その理由がこれでは、怒りを通り越して呆れすら感じるな」 そこまで言って言葉を切り、ボスは言った。 「何か言いたい事は?」 思ったよりも早く区切りがついた。俺は意を決して、口を開いた。 「ボス、頼む。事務所の修理が終わるまで、この興信所にまた置いてくれ」 ここは俺が探偵のイロハを叩き込まれた興信所だ。 厄介な事件に巻き込まれ、殺人犯によって半壊した事務所の修理が出来る日まで、こうして俺は再びこの興信所で世話になる事となった。 「幸いお前が独立してから、ここは人が出る事はあれど入る事はめっきり少なくなった。 だからお前の事務机は空席のままだ」 ボスはそう言うと、首を振った。もう行っていいという事だろう。 俺は溜め息を吐きたいのを何とか押し留め、自分の席へ戻った。 ブルースがニヤニヤしながら言った。 「良かったじゃねぇか。また自分の席に戻れるとは」 「まぁな」 俺は無造作に返事すると、席に座った。 俺の隣の席に座る黒人の大男ブルースは、俺と同期でここに入り、ずっとここにいる。 陽気で口が軽い男だ。 まだここに来たばかりだった頃、俺の同期が集まって『誰が一番ヤバイ事に手を出して死にそうか』というのを話し合った際、真っ先に名前が挙がった奴だった。 今じゃそいつらは俺の様に独立する者やここに残る者、そして死んだ者と道を違えている。 ブルースが一番後者に分類されなかったのが意外だというのは言うまでも無い。 「スティーブ、どうせやる事無いだろ?書類整理手伝ってくれないか」 ブルースの言葉を聞き、回想を打ち切って俺は手伝おうと腰を上げた。 その時だった。 「ハント。電話だ」 奥のボスがそう声を上げた。 俺は渋々座り直し、内線電話のスイッチを入れ、受話器を耳に当てた。 「はい、こちら…」 言い終わらないうちに、高い声が電話から流れてきた。 「相変わらず無気力な声ね」 「…どちらさん?」 「もう忘れた?レベッカ・ミラーよ。ジャーナリストの」 忘れるわけが無い。俺の事務所が半壊した原因の一端はこいつにあるのだから。 また面倒事に巻き込まれそうなので覚えていないフリをしたのだが、駄目だった様だ。 「…何で俺がここにいると分かった」 「知ってた?この町、興信所が片手で数えられるくらいしかないの。 あんたが事務所の代わりにどこの興信所で働いてるか、虱潰しに電話したのよ」 そんな面倒をかける理由。ロクでもないものしか思い浮かばない。 「そりゃあご苦労さん。挨拶ありがとうよ。じゃあな」 「そんな事の為に電話するわけ無いでしょう!」 受話器から響く怒声に、俺は溜まらず声を返した。 「じゃあ何なんだよ」 「探偵に電話する事といったら一つだけ。依頼に決まってるじゃない」 そしてレベッカは、あるファミレスの名前と住所を言って、電話を切った。 心底うんざりしつつ、ボスとブルースの視線を受け流しつつ、俺は席を立った。 指定されたファミレスに行くと、すぐにレベッカの姿は目に入った。 四人がけの席に一人座っている。 時刻は昼過ぎで、客もまばらだ。その為か、そんな状態でも目立っていない様である。 レベッカの方は俺の姿を見るなり睨みつけてきた。 その視線を受け流しつつ席に座ると、ウェイトレスにコーヒーを注文し、俺は口を開いた。 「で、何の用だ。電話じゃ依頼がどうとか言ってたが」 「ええ、依頼よ。その前に幾つか聞きたい事があるんだけど」 俺は抗議の意思を込めた眼でレベッカを見た。 が、レベッカの方は俺のその視線など毛程も気にしていない様だ。 そして俺が口を開かないうちに、レベッカは話を進め始めた。 「あんた、今他に依頼受けてる?」 「…それを話して何になる?」 現在受けている依頼は無い。 だがこういう事を軽々しく喋ったら探偵失格というものだ。 レベッカはさっきよりも幾分かきつく俺を睨むと、諦めた様に溜め息を吐き、言った。 「全く、分かったわよ」 レベッカは、俺から視線を外し、俺の斜め後方へ視線を向け、頷いた。 「やっぱりな。二人で話すのに四人がけは大げさだと思ったぜ」 俺の斜め後方の席から歩いてきたのは、若い女性だった。 色気を一切出さない、露出の少ない服を着ており、全体的に色は明るめだ。 化粧もちゃんとしており、おおよそレベッカとは正反対の印象を持つ女性だった。 レベッカは隣にその女性を座らせると、言った。 「マリー・フレンチ。私の友人よ。 マリー、この人はスティーブ・ハント。探偵よ」 そう聞くとその女性―マリー・フレンチは、俺に向かって深々と頭を下げた。 「…依頼ってのはお前のじゃなく、そのフレンチさんのだな?」 レベッカは黙って頷いた。 どうやら黙っているのは俺が自分で事情を聞き出せということらしい。 渋々、俺は口を開いた。 「フレンチさん、依頼があるということですが、詳しく話していただけますか?」 マリー・フレンチは、素直に口を開いた。 「実は…先日、夫のエドワードが……殺人の容疑を受けて捕まってしまったんです…」 「殺人…?」 「ええ、既に検事から起訴もされて、今裁判を行っています…。 私は、夫の無実を信じているんです。お願いします、どうか力を貸してください!」 そう言うと、フレンチは勢い込んで頭を下げた。 俺はフレンチを気の毒に思った。これから断らねばならないとなると尚更だ。 「フレンチさん、既に起訴されたとするならば、警察は捜査もちゃんとやったのでしょう。 それがどんな事件だったのかは知りませんが、既に調べ尽くされている筈です。 今更私の様な一介の探偵にできる事など、もはやありません」 フレンチは、絶望的な眼で俺を見つめた。 そこに、いきなりレベッカが話に横槍を入れてきた。 「探偵がそういうものだってのは、私も仕事柄十分知ってるわよ」 俺はレベッカの方に視線を移した。 そんな発言をするからには、わざわざ俺に依頼する十分な理由があるという事だ。 「どうもね、この事件きな臭いのよ。 警察は早くからマリーの夫を重要参考人として拘留してた。 だけどね、マリーは、警察が別の容疑者を追ってた事を耳にしてたのよ」 「そりゃ、捜査の過程で別の容疑者が上がる事もあるだろう。 そいつが結局はシロだったというだけだ」 レベッカは、尚も言い募った。 「でも、警察はその容疑者を入念に追ってたって話よ? それなのに、急に容疑者をマリーの夫と断定して逮捕したんだから!」 「…それは本当ですか?」 俺はマリー・フレンチに視線を向けた。 フレンチ夫人は、ただ無言で頷いている。 俺は煙草を取り出そうとしたが、禁煙席だというのに気がつき、仕方なくやめた。 とりあえず、レベッカの勢いを受け流す目的で俺は適当な質問を口にした。 「…捜査を担当した刑事の名前とか分かりますか?」 フレンチ夫人は、おずおずと一人の名前を口にした。 「確か…カーネル・ジョンソンと…」 俺は、最大限に高まった煙草を吸いたい衝動を抑えるのに苦労した。 俺が車に乗ると、レベッカが助手席の窓を叩いてきた。 仕方なく助手席の鍵を開ける。 何の躊躇も無くレベッカは助手席に座った。 「一時はどうなる事かと思ったけど、安心したわ」 言葉は温かみが無いどころか、刺々しいと言っていいニュアンスだ。 「悪いが、最後までやるとは一言も言ってないからな。 これ以上の調査は無駄と分かった時点で俺はこの件から退かせてもらう」 レベッカは、言葉と同じくらい刺々しい視線を俺に浴びせてきた。 「相変わらず薄情ね」 「無駄な調査ばかり続けて依頼主から金を巻き上げる悪徳探偵よりゃ数倍マシだ」 「五十歩百歩ね」 俺は煙草を取り出し、火を点けた。 ファミレスを出て心底俺は安心した。思う存分煙草を吸えるからだ。 レベッカも吸い始めた。禁煙席はマリー・フレンチへの配慮の為だけだったらしい。 「…マリー・フレンチだったか。お前と彼女と、どんな繋がりだ?」 「ただの高校時代の友達よ。私がこの仕事に就いてると知って、頼ってきたの。 私は…もしかしたら記事になるかと思って、協力してる」 レベッカは苦々しい顔でそう言った。 もしかしたら先程の言葉は、彼女が自身に向けた言葉かもしれないと、俺は思った。 「で、当のフレンチ夫人は?」 「私の車に待たしてるわ。これから家に帰すところよ」 車の灰皿に煙草を押し付け、俺は二本目に火を点けた。 「じゃあお前、彼女と一緒に彼女の夫の弁護士と話してこい。事件の詳しい話を聞け。 フレンチ夫人の友人って立場なら、話も聞きやすいだろう」 「あんたはどうするの?」 「俺が何やるかは俺の勝手だ。2時間後にここに来い」 途端に起こった数分の問答の後、レベッカは渋々俺の言う通りにする事にした。 フレンチ夫人を車に乗せ、俺に攻撃的な視線を向けた後、レベッカの車はファミレスの駐車場を出て行った。 「果たして大丈夫かねぇ…」 レベッカの異様な沸点の低さに不安を覚えつつ、俺は警察署へ車を向けた。 いつもここへ足を向ける際、俺の気分は憂鬱だ。今日もそうだ。 受付でカーネル・ジョンソンの名前を出すと、しばらくして通行を許可された。 捜査課へ向かうと、入口で相変わらず不機嫌な顔のカーネルが待っていた。 俺が何か言う前に、カーネルは捜査課内にあるドアを開けた。 嫌な予感を覚えつつ、室内へ入る。 その時、妙な視線を感じた。 ふと振り返ると、刑事の一人が鋭い視線を俺に投げていた。 「で、今日は何の用だ。さっさと言ってどこへなりと行け」 不機嫌な顔で煙草を吸い、カーネルは俺を睨む。 「最近、急に捜査を打ち切った事があったか?」 カーネルは乱暴に煙草を灰皿に押し付けた。まだ半分も吸っていない。 「どういう意味だ」 「エドワード・フレンチという名に覚えは?」 俺の質問に、カーネルは若干苦い顔をした。 「その名をどこで聞いた」 「その男が逮捕された事件に関係した調査を今やってる」 カーネルは二本目の煙草に火を点けた。俺はまだ一本目を吸っている。 しばらく、沈黙が続いた。 俺が一本目を吸い終えた時、やっとカーネルは口を開いた。 「確かにな、あの事件の捜査は俺の不満な結果に終わった」 カーネルは常に不満そうな顔をしているが、捜査は自分の納得の行くまでやる男だ。 その男がこんな台詞を吐く理由は、俺には一つしか考え付かなかった。 「上から打ち切りを命じられたか」 カーネルは答えず、ただ煙草を吸っている。 俺は、煙草の灰を灰皿に落とすと、言った。 「なぁカーネル、ここは手を組まねぇか? お前が捜査資料の一つでも渡してくれれば、俺が気の済むまで調査してやる。どうだ」 「で、その結果がそれ?」 警察署の受付で、俺は思い切り殴られた頬に手を当てた。鈍い痛みが走る。 俺の提案に対してのカーネルの返答がこれだった。 「ああ。『手を組むだと?警察を舐めるのも大概にしろ薄汚い探偵が』だとさ」 警察署を出ようとしたとき、偶然出会ったエリス・ブラウンと俺は話していた。 と言うか、エリスとはいつもここで会っている気がする。 「そりゃ、ジョンソン警部にそんな事言ったらそうなるのは目に見えてるじゃない。 今までだってそういう事幾らでもあったでしょ?」 「そうだな…って警部?」 俺が前に奴と会った時は、階級は警部補だった筈だ。 「ええ、聞いてなかったっけ?彼、昇進したのよ」 そう言えば前にそんな事を言っていた気がする。 俺は少し声を低めて、言った。 「そうだ、カーネルが捜査してたんならお前も何か聞いてるよな? エドワード・フレンチという男が逮捕された事件についてなんだが」 エリスはしばらく考え込んだ後、すまなそうな顔で言った。 「ごめんなさい、その捜査の件は外部の人には話せないのよ」 そして、彼女はバッグから文庫本を一つ出し、隅の壁に寄り掛かって言った。 「そう言えば、スティーブ最近何か本読んだ?お薦めのがあるんだけど」 「…んー、最近はあまり読んでないな」 俺は視界の隅に受付の男を映しながら、エリスの話に合わせた。 「じゃ、これ貸してあげるわよ。面白いミステリーでね、マフィアとか出てくるの。 同じ著者ので他にも面白い作品があるから、題名をメモしておくわね」 そう言うと、エリスは手帳のページを破って何事か書き綴った。 そしてそれを手元の文庫本に挟むと、俺に差し出した。 「わざわざすまないな。後で何か礼をしておく」 「ええ。楽しみにしてるわ」 エリスは悪戯っぽく微笑むと、階段に向かって歩き出した。 車に戻ると、俺はエリスに貰った文庫本を開いた。 典型的なラブストーリーモノだ。マフィアのマの字も出てこない。 警察が捜査を打ち切ったわけが何となく分かってきた。 「…何で俺が受ける依頼に限ってこういう危ないものばっかなんだよ…」 とりあえず文庫本に挟まってた、破れた手帳のページを手に取る。 そこには、二つの名前が書かれていた。 リチャード・キース フロイド・ウェンズデー 名前だけしか分からないが、エリスには感謝するべきだろう。 とにかく、事件の詳細が分からなければ話にならない。俺は先程のファミレスに向かった。 別れた時以上に、レベッカは不機嫌だった。 今度はしっかり喫煙席で、俺もレベッカも煙草を吸っている。 「で、事件の概要は分かったのか?」 「ええ。大体ね」 そう言うと、レベッカは煙を吐いた。 「典型的な殺人事件だったわ。被害者はジェスター・ブレアっていう男。 エドワード・フレンチはその男の友人で、第一発見者だったそうだわ。 事件は深夜。フレンチはブレアに呼び出されて、ブレアの住むマンションに出向いた。 でもフレンチが言うには、そこに着いたら既にブレアは殺されてたそうよ」 「なるほど。で、フレンチが警察に電話したと?」 レベッカは頷いた。 「警察の調べだと、ブレアは数ヶ月前から、フレンチに多額の借金をしていたらしいの。 それを動機として、警察はフレンチを逮捕したってわけ」 「フレンチは自身のアリバイを証明できなかったのか?」 「その夜、たまたまフレンチは上司と喧嘩して、酒場で飲んでたらしいのよ。 でも、フレンチが飲んでたっていう酒場のバーテンや常連客は、フレンチを見てないと言ってる」 それでは警察もフレンチを逮捕する筈だ。 俺だってそれだけ聞けばフレンチが犯人だと思えてくる。 だが…エリスが言ってた単語…マフィアというのがどうにも気になった。 「なぁレベッカ」 「何?」 レベッカは二本目の煙草に火を点ける所だった。 「フレンチは上司と喧嘩してたと言ったな。フレンチの仕事は何だ?」 「ごく普通の商社に勤めてると聞いたけど…」 「じゃあ被害者のジェスター・ブレアの仕事は?」 「それが…無職だったらしいの。現場は街外れのみすぼらしいアパートだったそうだし」 みすぼらしいアパート…その辺がヒントになればいいが。 俺は時計を見た。午後4時を回ったところだ。 「後でその現場の住所メモしておけ。他に弁護士の話で気になる点とかはあったか?」 「正直…最悪ね」 レベッカの答えに、一瞬俺は呆気に取られた。 どうやら、レベッカの機嫌が悪い原因はこれだったらしい。 「どういう事だ?」 「どういうも何も、私が詳しく話を聞こうとしても、はぐらかそうとばっかりしてきて。 ようやくここまでは話が聞けたけど、絶対何か隠してるわ、あの弁護士」 何か隠してる、か。女は男のそういう態度に敏感だとかブルースが言ってたな。 「レベッカ。今度は、フレンチが深夜に飲んでたという酒場へ行ってくれ。 で、そこのバーテンやウェイターに話を聞くんだ」 「…ちょっと待ちなさい!!」 いきなり、レベッカが拳を思い切りテーブルに叩きつけた。 俺とレベッカ、二人のコーヒーが若干零れたが、彼女は気にしていない様だ。 「あのね、私はあんたの使いっ走りじゃないのよ!? あんたはマリーから依頼料が振り込まれてるけど、私は何も無いの!!」 俺は煙草を咥えたまま、レベッカの顔を見た。 「だが記事にするつもりなんだろ?」 「ええ…でもね、だからってあんたの指示に大人しく従う道理も無いわ! あんただけ勝手に納得して、私には記事にできる情報が無い、なんてオチは御免だからね!?」 俺は思案した。フレンチの裁判が続行中である以上、時間にはある程度余裕がある。 しかしながら、俺一人でも調査はできるが、レベッカを使う方が時間は少なく済むだろう。 「分かった。俺の得た情報はお前に回す。だから俺の指示に従ってくれ」 「じゃあ早く情報を渡しなさいよ!」 が、レベッカの勢いは止まらない。 とりあえず俺は、レベッカへの指示の意図だけ教える事にした。 「フレンチは酒場へ行ったと証言してるんだろ? だがバーテンやウェイターは覚えてないと言ったんだろ? もし夫人の言ってるようにエドワード・フレンチが無実ならだ。 そいつらに金を握らせて口を閉じさせた奴がいる可能性があるだろ」 声をできるだけ低めて、俺はそこまで言い切った。 レベッカは、ようやく納得した様な表情となっていた。 「つまり、そいつらが嘘を言ってるかどうか探ればいいわけね?」 「そういう事だ」 ようやく、レベッカは首を縦に振った。 「そういう事は早く言いなさいよ。分かったわ。 で、あんたはこれからどうするの?」 俺は一瞬迷ったが、行き先くらいは伝えてもいいだろうという結論に至った。 「事件現場のアパートだ。一応見てみる事はできるだろう」 ファミレスの駐車場でレベッカの車を見送ると、俺は電話ボックスへ向かった。 レベッカから聞いたマンションの住所は、ここから酷く遠い距離にある。 移動時間を消費する前に、何か情報は無いかと思っての行動だ。 俺が電話をかけたのは、ボスのいる興信所だった。 「あー、もしもし、ハントだ」 ボスが出たがブルースに回してくれと俺は頼んだ。ブルースは暇らしく、すぐに出てきた。 『おう、スティーブか。どこにいる?書類整理以外に仕事は見つかったか?』 「ああ。今その真っ最中だ。 で、ちょっとな、その依頼の関係で、警察から気になる名前を教えてもらった。 二名なんだが、そっちの過去の調査資料に名前でも載ってないかと思ってな」 『へぇ、どんな名前だ?』 俺はエリスからもらった手帳のページに書かれていた名前を言った。 ブルースは少し時間がかかると答えた。頃合を見てもう一度かけるとしよう。 アパートへ向かう前に、当のエドワード・フレンチと面会しようかと考えた。 だが、ただでさえ胡散臭い事件だ。どうも、拘置所へは気が進まない。 「…まぁ、後回しでも構わんか…」 俺は自動車をスタートさせた。 たっぷり1時間以上かかって、やっとアパートに着いた。 腕時計を見ると、もう午後5時半を回っている。 季節は冬。とっくの当に辺りは暗くなっていた。 「ここ…で合ってるよな?」 レベッカのメモした現場の住所と地図を見ながら、俺はそのアパートを見上げた。 確かにみすぼらしい…と言うよりオンボロだ。 5、6階建ての高さで、灰色の外壁。 しかしながらその外壁の塗装は剥げかかり、幾つかヒビの入った窓もある。 その外見のみならず、周囲の人影の無さも、このアパートの印象を決定付けていた。 とりあえず俺は、アパートの一階へ足を向けた。 郵便受けに手がかりがあるかと思ったからだ。 レベッカのメモによれば、被害者ジェスター・ブレアの部屋は最上階の6階にある筈だ。 俺は、メモに書いてある部屋番号の郵便受けを探し出した。 既に住人が殺害されたのだから、当然その郵便受けに名前は記載されていない。 郵便受けの中には、何束も封筒が入っていた。 大部分が請求書の様だ。死人相手に商売熱心とは大変結構だな。 「…ん?」 郵便受けの底の方に、一つだけ何も書いていない封筒を見つけた。 その封筒だけポケットに入れ、俺は階段の方へ足を向けた。 だがその時だった。一瞬、視界に見覚えのある名前が映った気がした。 急いで向き直り、俺はその名前を探し出した。 「…こいつは…」 被害者の郵便受けの隣に、『フロイド・ウェンズデー』と書かれた郵便受けがあった。 夕方から夜に差し掛かる時間帯。 サラリーマンなら通勤から、主婦などは夕飯の材料を買って帰ってくる頃だろう。 だが、そんな人影は全く無い。ここがそういう地区だからだ。 俺は管理人室を発見し、そのドアを叩いた。 反応が無い。しばらく待ってからもう一度叩くと、やっと奥の方から物音が聞こえた。 「はいはい、何なの?」 ドアを開けたのは、60~70代ほどの、背骨の曲がった老婆だった。 汚れた服を着ており、皺くちゃの顔だ。両目の下には、隈がある。 おまけに、老婆がドアを開けた途端、部屋の奥から安っぽい酒の匂いが漂ってきた。 「すいません、このアパートに住んでいた男について聞きたい事があるのですが」 しかしながら、探偵をやっているとそういう輩にはよく出くわす。 俺は冷静に質問を始めた。 老婆は煩わしそうに声を上げた。 「あなた、どなた?」 俺は名刺を差し出した。 老婆は部屋の奥に一旦戻り、老眼鏡をかけて出てくると、名刺を眺めた。 途端に老婆の眼に警戒の色が帯び始める。 「ふぅん…で、誰の事?」 「ジェスター・ブレアという男です。このアパートで殺されたとか…」 俺は、レベッカからメモと共に渡されたジェスター・ブレアの顔写真を見せた。 その途端、老婆は一層煩わしそうに、言った。 「あー、あの男については警察から何べんも聞かれましたよ。 でもね、あたしゃこのアパートの管理人ってだけで、あの男とはほとんど話した事も無かったんですよ」 俺は辛抱強く言った。 「姿は見かけた事あるんですよね?どんな男でした?」 老婆は思い出そうとするかのように視線を宙に泳がせながら話し出した。 「あー、そうだねー…小太りの中年の男でね、頭は丸禿げで無精髭が生えてたわね。 面倒臭がりな男でね、ほとんど外出もしてなかったみたいよ」 俺は老婆に礼を言うと、言った。 「その男の住んでた部屋を拝見できませんかね?」 「いいですけど、ちゃんと返して下さいよ」 老婆は再び部屋の奥に引っ込み、鍵を持ってきた。 俺は鍵を受け取ると、礼を言って階段へ向かった。 このアパートには勿論エレベーターなどは無いため、必然的に歩きだ。 それも6階となると結構歩いた。 「ったく…無職の癖に何で最上階に住んでんだよ…」 目当ての部屋番号を見つけ、鍵を差し込む。 ここまで振り返ってみると、案外簡単に事件現場に到達した印象だ。 しかしながら、流石にここからはそうは行かないらしい。 何せ、もう警察の捜査が終わった事件だ。 すなわち、事件が発生したのは最低でも1ヵ月ないし半年くらいは前の事になる。 新たな入居者がいなかっただけマシだろう。 何が言いたいのかと言うと、この部屋の家具などは既に一切合財運び出されていた。 「やっぱしな…」 俺は一人で呟いた。 まぁ予想はしていたが、壁紙なども真っ白だ。 この状態では、手がかりなど見つかる筈も無いだろう。 とりあえず俺は部屋の中を歩き出した。 キッチンとトイレを除けば一部屋だけの簡素な部屋だ。 まぁ無職の男が住むのだからこれでも上等だろう。 そうして、フレンチのようなお人好しから金を借り、その日暮らしをしていたに違いない。 「…ん?」 全く手がかりなど無いだろうと思っていたが、どうやらそうでもなかったらしい。 俺は壁のある一点に注目した。 床と接している部分だ。 直径5センチほどの半円状に、その部分だけ材質が違う様な印象を受ける。 まるで、そこだけくり抜いて、後から塞いだ感じだ。 「…へぇ」 自然とそんな声を出しつつ、俺は部屋を出て、隣の部屋の表札を見た。 想像通り、その壁を隔てた隣の部屋は、『フロイド・ウェンズデー』という男の部屋だった。 俺はその部屋の呼び鈴を押した。 「………」 反応が無い。しばらくしてもう一度押したが、やはり反応は無かった。 1階へ戻り、管理人に部屋の鍵を返す。 「お手数をお掛けしました」 俺は、適当に返事をしながらドアを閉めようとする老婆を呼び止めた。 「何だい?」 煩わしそうな老婆の声を意に介さず、俺は言った。 「現場となった部屋の隣に住んでる、フロイド・ウェンズデーという人についてお聞きしたいのですが」 「ああ、その事も警察には話したよ」 やはり警察も見つけていたらしい。まぁ、そうでなければ捜査線上にその名前が浮かんだりはしなかったろう。 「すいません、その男について知ってる事も話してもらえませんか?」 老婆は心底面倒そうな表情で、言った。 「その人も一度会っただけなんだけどね。 少し太ってたけど、とても身なりが良くて、紳士的な態度の人でしたよ。 いつも青い背広の上に黒いコート着ててね。ああ、宝石のついた指輪もつけてたね。 でもね、帽子を目深に被ってて顔が見えなくて、ちょっと変な人だなと思ったんですよ。 部屋を借りる時も代理だって言う人が来て、事務的な事はその人が担当してたみたい。 オマケにその部屋は月に一回くらい、感じの悪い黒服の人達が大勢出入りしてるし。 今も部屋借りてるけど、正直出てってほしいなと思ってるんですよ。 あなた、あの人見つけたらそれとなく言っといてくれない?」 俺は曖昧に相槌を打つと、礼を言ってアパートを後にした。 今の話だけで、フロイドがロクでもない人物である事は十分分かった。 どうやら、ジェスターはそういう連中に手出しして、消された可能性が高い。 先程の塞がれた様な壁の穴、あれは紛れも無く盗聴の跡だろう。 俺はこの事件の推移を考えながら、歩き続けた。 車へ戻らずに、手近な電話ボックスを見つけると、俺はそこへ入った。 時刻は午後6時過ぎ。もうそろそろいい頃だろう。 興信所の番号を押すと、俺は待った。 『もしもし、スティーブか?』 「ああ、過去の資料に情報は載ってたか?」 『ああ、一名だけだが情報があったぞ』 俺はペンと手帳を取り出すと、続きを促した。 『リチャード・キースだがな。奴は数年前出所した身だ』 「一体何をやったんだ?」 『今もこの町を席巻してるマフィア組織があるの知ってるか。そこの構成員だったんだよ。 何をやったのかまでは書いてない』 「…やはりマフィアか…」 ブルースはさも愉快そうに言った。 『安心しろ、どうやらこいつはもう組織とは縁を切っている様だ』 「…よくマフィアなんかから抜けられたもんだな」 『元々下っ端だったからだろうな。リチャード・キースについての情報はこれだけだ。 ああ、よく行くバーの住所が載ってた。言っとくぜ』 俺はブルースの言った住所を手帳に記し、続きを促した。 『フロイド・ウェンズデーって名前の男に関しては、情報は無かったな。 にしてもボスの目盗んで情報を洗うの大変だったんだぜ?一つ貸しだからな』 俺は感情の篭もらない礼を言って電話を切った。 「さて、どうするかねぇ…」 先程も言ったが、時刻は六時過ぎ。 今のところ怪しいのはフロイド・ウェンズデーという男の方だ。 しかしながら、情報が無いんでは仕方が無い。 必然的に先に調べるのはリチャードの方になるだろう。 車に戻ると、俺はポケットに入れた一通の封筒を取り出した。 中には、何か硬い小さな物が入っている感触がする。 俺は封筒の一辺を手で千切り取り、中を検めた。 金属的な音と共に、一本の鍵が俺の手の中に転がり出てきた。 「これは…」 仕事柄、何度か目にした事のある形の鍵だ。 手に持って眺めてみると、思った通り、銀行の貸し金庫の鍵だった。 「…ふむ…」 俺はもう一度、何も書かれていない封筒を眺めた。 中編へ 命の札・目次
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1.地元議員の問い合わせ先を調べる 地元の市区町村議会議員・市区町村長の問い合わせ先を調べる 地元の市区町村議会のHPから、議員一覧を探す。 そこから誰に当たっていくか精査する。 ※よくわからない場合は片っ端からでも! そこからそれぞれの連絡先を調べ、名簿を作成しましょう。 地方議会議員名簿一覧 地元の衆議院議員、参議院議員の問い合わせ先を調べる ←これは余力があれば 衆議院議員一覧 参議院議員一覧 2.質問内容を用意する 慣れている人は必要なかもしれませんが、 そうでない人は必ず簡単なメモなどを用意しましょう。 また、提案、要望よりも具体的な質問の形のほうが相手に考えさせる、 相手の考えを聞き出すという点で有効です。 以下を参考に質問を考えましょう。 「子ども手当が、 海外の日本国籍でない子供に対して支払われるというのは本当ですか?」 「それなのに、 海外赴任している日本国籍の日本人には支給されないというのは本当ですか?」 「もし私が海外に100人収容できる孤児院を作ったら、 100人分の子ども手当をもらうことは可能でしょうか?」 最終的には、 *「なんでこんな法案を通しちゃったんですか?」 で結ぶとよいかと思います。 ※自由にアレンジして使ってください。 3.電話をする 誰でも最初の電話は勇気が要ります。 でも、一度かけてしまうと意外と簡単だということがわかるはずです。 大切なのは、冷静に話すこと。 一方的にまくし立てたり、相手を非難したりするのは逆効果です。 また、電凸慣れしているように思われるのもあまりよくありません。 相手にクレーマーの一人ととらえられかねません。 あくまでも素直に疑問に思ったから電話して聞いてみたというスタイルを貫きましょう。 その他 自民党の稲田議員(弁護士)によると、 議員というのは自分の選挙区の有権者からの要望というものは非常に重要で、 無視できない天の声だそうです。 子ども手当ては16日に衆議院に送られその後参議院に送られます。 自選挙区が民主社民公明共産の方は、 大至急衆議院参議院での採決で子ども手当てを中止し、 反対に回るよう要望書(緊急なので必ずFAXで)を出してください ※理由は国益を損ねるなど下記の解説を参考に ※要望書には、必ず同選挙区の有権者であることを明記してください ※住所氏名年齢は匿名「奈良県奈良市 主婦 53歳」まででOKです ※比例選出議員には「反対しないなら比例で投票しない」と記述してください ※選挙区を持たない純粋比例議員にも送信してください。 その場合も「反対に回らないなら比例で投票しない」と記述してください ※複数枚送信してください ※この方法はかなりのゴリゴリ推進派議員にも効果があります 是非外国人参政権や人権擁護法案などの他の法案にもご活用ください 要望書は水間氏のサイト下部にPDFがあります 改編して使用してください http //freejapan.tv/FlashPaper/Media/TomokoAndKikukoPlus.doc 国民新党本部とメンバー全員にも送信してください http //mizumajyoukou.jp/?News%2F2009-11-12 http //www.kokumin.or.jp/ 民主新人議員に一斉にFAXを送信して頂くのも良いと思います http //freejapan.tv/?2009%E5%B9%B4%E6%96%B0%E4%BA%BA%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1 (FreeJapanより転載) 練馬区議会自由民主党「しばざき幹男」氏とメールのやり取りをした。「子ども手当てについては、その問題点について区民の皆様にいろいろな形で、お訴えしてまいりたく思っております」とのコメント。 -- (江古田の人) 2010-04-03 19 35 03 こんな活動でいいのか?何が利くか分からんが、動きます。誰かアドバイスくれ。 -- (江古田の人) 2010-04-03 19 35 42 確かに文句ばかり言っていても始まらない、動こう -- (名無しさん) 2010-04-04 11 59 13 電話とFAXやります。街頭活動ができない分、こちらで動きます -- (名無し) 2010-04-04 16 29 15 しのはらたかし氏に電話したら「どういう経緯でこの法案が通ったかわからないから折り返し電話する」と言われた。一応電話番号教えたけど、今度の選挙で民主には入れないっていったほうがよかったか? -- (長野県民) 2010-04-05 10 58 59 小沢一郎は、在日2世だった… -- (名無し) 2010-04-05 16 50 48 とりあえず何でもやってみるのがいいと思う。とりあえずFAX -- (名無しさん) 2010-04-05 21 20 33 江古田の人さん、議員への電話、お疲れ様でした。運営で詳細をお伺いしたいので、メールフォームからご連絡をいただけないでしょうか? -- (seahorse) 2010-04-05 22 46 13 地元の自民党と民主党の事務所に電話してみました。自民党は子ども手当て反対派だったのでこちらの意見を支持してくれたが、民主党はかなりあわてた様子で後日調べてから連絡をくれるとのことだった。数日中には連絡くれるそうなので、返答についてまた書き込みます。 -- (愛知県民) 2010-04-06 14 56 56 国が財政難で子供手当てなどやるべきではない -- (東野真由美) 2010-04-22 11 20 36 名前 コメント すべてのコメントを見る
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■フューネル 本名:フューネル・フランシス 性別:男 種族:エルフ 髪 :プラチナブロンド 瞳 :水色 職業:執事 武器:刀 属性:雷 ●ハルーノの執事でセルフィアの兄 24歳 一人称は私(わたくし) ●軍には所属していないがハルーノの執事として仕事のサポートをしている しっかり一日のスケジュールとノルマを組んでいるのにもかかわらず、与えられた仕事以上をこなし、なかなか帰ろうとしないハルーノに日々悩まされている。 ●昔から完璧に仕事をこなすハルーノを見ていたせいか完璧主義者に育った。 ●戦闘は何でも扱えるが主に刀を扱う。 雷属性の能力を刀に付与させ、切った相手が万が一生きていたとしても電撃でしびれてしばらく動けなくさせる。 体術も習得している。 ●この男、シスコンである。 編集者:ヒノメ
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魔獣Aグループ 魔獣Bグループ ドロップアイテム LV41〈G〉エレメント 2体 LV40〈人〉パイレーツ 2体 マナ 5% LV40〈人〉パイレーツ 1体 LV39〈人〉カーネル 3体 マナ 5% LV40〈人〉パイレーツ 1体 LV39〈人〉カーネル 3体 マナ 5% LV39〈人〉カーネル 3体 LV35〈H〉ウゴバチ 2体 LV39〈人〉カーネル 3体 LV35〈H〉ウゴバチ 2体